2017年の流行語大賞に選ばれた「睡眠負債」ってどう意味か知っていますか?
こんにちは!!新宿隠れ家リラクゼーションサロンcahAyaセラピストの出口です。いつもご覧いただきありがとうございます。今日も身体の中からキレイと健康を目指す女性の為にお話していきますね。
今日は睡眠についてです。あなたは1日どのくらい睡眠時間を取ってますか?
このお話で分かる事
睡眠負債って何?
2017年の流行語にも入っていた「睡眠負債」とは、毎日の睡眠時間を十分に確保することが出来ず、睡眠不足が借金の様に溜まってしまう事を言います。睡眠不足は放っておくことで身体に様々な影響をもたらしてしまいます。また、本人はしっかりと寝ていると思っている場合でも本来必要としている質や量から比べると実は足りていない、そのわずかな睡眠時間が負債となって積み重なっていることがあります。
睡眠時間はどのくらい必要?
1日に必要とされている睡眠時間は年齢によっても異なりますが、20~50歳くらいの働き盛りの世代では1日7~8時間程度が必要と言われています。ですが最近では忙しく過ごしている方が多く6~7時間睡眠ぐらいしか取れていない、もしくはもっと少ない時間しか取れないという方も多くいらっしゃいます。
例えば1日6時間睡眠で自分的には睡眠時間が取れていると思っていたとしても、1日1~2時間ずつ睡眠が不足してしまっている状態になっているという事なんです。その為週末になるころには5時間以上の「睡眠負債」が蓄積している為、週の後半まで体力が持たなかったり、仕事中に眠くなる、集中力が低下するという事が起きてしまうんです。
睡眠負債はがんや認知症などのリスクを高める
睡眠負債は仕事の効率や生活の質を低下させてしまうだけではなく、ガンや認知症、糖尿病など様々な病気に関係してきます。ちなみに認知症の原因物質が増え始めるのは40代からで、7時間未満の睡眠時間の人はそれ以上の睡眠時間を取れている人に比べると、認知症になるリスクは1.7倍という検証結果が出ているほどです。
アルツハイマー認知症の場合は脳神経細胞に異常が発生し、記憶障害などが起きます。その原因物質の一つがアミロイドβタンパクで、神経細胞に溜まってしまう事で脳の働きが低下してしまいます。基本的には睡眠中に脳脊髄液によってアミロイドβタンパクを洗い流す掃除が行われるのですが、睡眠不足が続くことで脳内を掃除する事が出来なくなりアルツハイマー認知症の原因になってしまうんです。
睡眠負債を解消するためには
健康にもおおきく関わる睡眠負債はなるべく減らしていきたいですよね?ですが減らす為に休みの日に寝だめするという行為はあまり効果が無いと言われています。休日の寝だめは体内時計をずらしてしまうため、睡眠の質の低下につながってしまう可能性があります。では何をすれば「睡眠負債」を解消できるのか…それは自律神経のバランスが大きく関係しています。
朝起きたらまず日光を浴びる
脳にある体内時計は、起きた後に浴びる自然光などによって毎日リセットすることが出来ます。睡眠を促すホルモンのメラトニンは、光を浴びて14~15時間後に分泌され始めますが、休日に長く寝てしまうと日光を浴びる時間が遅く短くなってしまい、分泌が遅くなってしまうんです。朝一番でなくてもいいので、午前中のなるべく早い時間に光を浴びる事で交感神経が高まりその後の行動を活発に行う事が出来ますよ。
夜間の睡眠時間が短い時は昼寝をする
実は昼寝には、夜間に取る通常の睡眠の3倍もの疲労回復効果があると言われています。また、日中に頭を使ったことによって動きが鈍くなった脳を活性化させたり、集中力や記憶力を増進する働きも期待できます。また、昼寝をすることで、昼過ぎから夕方ごろの眠気に襲われるリスクを軽減する事も出来ます。昼寝は机などに伏せて10~15分ほどの仮眠をとるだけでも十分ですので、昼休みの終わるなどに少しだけ仮眠をとる事で、睡眠負債を軽減する事が可能ですよ。
睡眠の質を上げる
眠りが深い状態というのは、自律神経の中でも副交感神経の方が優位に立っている状態になります。その副交感神経を上げる事で睡眠の質が高まっていきます。最近では寝るギリギリまでスマホやパソコン、テレビなどを見ているという方が多いですが、そのようなライトは交感神経を活発にさせてしまう為、寝る1時間前には見ないようにして、部屋を間接照明などに切り替える事がおすすめです。さらに効果を高める方法としては、アロマなどを焚いた中でゆっくりとストレッチなどの有酸素運動を行うと良いですね。副交感神経とはリラックスしている状態の時に優位に働くので、ゆっくりと自分がリラックス出来る状態を心がけましょう。
まとめ
現代では睡眠で悩んでいる方は非常に多いです。忙しくて睡眠時間が取れない、ベッドに入ってもなかなか寝付けない、寝ても疲れが取れてないなど、よくご相談を受ける事があります。睡眠時間が忙しくてなかなかとる事が出来ない…というのは仕事などの状況によって起きてしまう方もいらっしゃいますが、睡眠の質を高めていく事はちょっとした意識で変えていく事が可能です。
最近睡眠の質が良くないという方は、身体や心が緊張状態にあり交感神経が優位に立っている事で、自律神経のバランスが崩れてしまっている方がほとんどです。まずは副交感神経を高める為に、簡単に出来る事から始めてみませんか?
ayako