昨日ご来店のお客様、この前テレビでヤクルトとミルミルが良いって言ってたから、毎朝飲み始めたんです。
こんにちは、新宿隠れ家リラクゼーションサロンcahAyaセラピストの出口です。いつもご覧いただきありがとうございます。今日も身体の中からキレイと健康を目指す女性の為にお話ししていきます。
ヤクルトやミルミルって聞いて、なんだか懐かしいな…って思ってしまいました。私も子供の頃、家の冷蔵庫によく入っていて飲んでいた気がします。この様な飲み物って本当に腸内環境にイイの?って思う方もいると思うので、今日はそんな飲料について少し考えてみましょう。
このお話で分かる事
乳酸菌ってなに?
「生きて腸まで届く乳酸菌」っていう言葉もよく聞くようになりましたが、ヤクルトも例外ではありません。生きて腸まで届くって言われるとすごい効果がありそうなイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか?
乳酸菌は生きていたほうが良い?
腸内に棲む善玉菌の1つが乳酸菌。腸内で善玉菌が増えることで。悪玉菌が悪さをすることを防ぎ、腸内環境が良好になるという事はココのブログでも何度かお話しをしました。では最近では当たり前のように使われている「生きて届く」という言葉を使われている食べ物って本当に健康にいいのでしょうか?
乳酸菌のほとんどはそのまま体外に排出される
腸内フローラの研究が進み、健康や美容にとって腸内環境が大切というイメージがある方は非常に増えています。その為、普段からヨーグルトなどを毎日食べているという方も多くなりました。ですが実は、食べ物などからとった乳酸菌ってほとんどが腸に定着することはないと言われています。その為、少し乳酸菌を含んだ食べ物を摂取したところで、そのまま体外に排出されてしまう事がほとんどです。
腸内細菌は赤ちゃんの頃に決められる
お母さんのお腹から出てきて、約10か月までの間に腸内細菌の構成は決まると言われています。腸内には元々400~500種類以上、約100兆個の細菌で構成されています。その為、大人になってから腸内細菌を整えようと突然菌を体内に取り入れたとしても仲間には入れてもらう事が出来ず、そのまま腸を通り抜け、排出されてしまいます。
死んでいる菌でも効果がある
生きて腸まで届く菌が良いって言われると、死んでいる菌は役に立たないと思う方もいると思いますがそうではありません。死んだ菌は、腸内に住む善玉菌のえさとなり腸内環境の改善に役立ったり、腸内の免疫細胞を刺激することで、低下している防御力を増強させる働きを持っています。その為、腸内環境について勉強している人は、菌の生死に関してあまり重要視はしていません。それよりも、乳酸菌は定着せずに通過してしまう為、継続して摂取することの方が大切になります。
腸内環境を改善する為に摂ったとしても…
乳酸菌を摂取することは腸内環境を改善していくためにはもちろん必要です。ですが、本当にヤクルトやミルミルを飲み続けてもいいのでしょうか?
乳酸菌より砂糖の量が気になる
パッケージを見ると「腸内環境を改善する」とか「お腹の調子を整える」という表記が大々的に書いてあるので、いかにも腸内環境に良い感覚になります。ですが、ヤクルトの裏面の原材料名を見てみると【ブドウ糖果糖液糖・砂糖・脱脂粉乳・香料】と記載してあります。なんだか糖分ばっかり…
よく見るブドウ糖果糖液糖って何?
でんぷんを加水分解して得られたブドウ糖と、そのブドウ糖の一部を酵素によって果糖に変成させたものを混合させた化学物質の事をブドウ糖果糖液糖と呼びます。通常ブドウ糖だけでは甘くない為、そこに果糖を加えることで甘味料として使われます。この様な化学物質の事を「異性化糖」と呼んでいますが、初めからブドウ糖と果糖が分離しているため、血糖値の上昇がとても速いのです。ブドウ糖自体は人が生きていくために必要不可欠なものですが、人の手が加えられていることで、注意しなければいけないものになってしまいます。
肥満や肌荒れにもつながりやすい
吸収の良い果糖は、そのまま体内に蓄えられることで中性脂肪の元になってしまいます。また、消化や分解の過程を必要としない分、満足感が得にくくち摂取しすぎてしまうという事があります。また、血糖値が急激に上昇することで、体が炎症を起こし、ニキビなどの症状にもつながりますので過剰摂取には十分に注意しましょう。
原料のトウモロコシは遺伝子組み換え?
ブドウ糖果糖液糖の原料になっているのはトウモロコシで、でんぷんを科学的に分解してブドウ糖の液を生成しています。この原料となってるトウモロコシのほとんどがアメリカから輸入されたもので、その85%以上は遺伝子組み換えであると言われています。最近では遺伝子組み換えの表記が必要になっていますが、ブドウ糖果糖液糖などは原材料を分解して作られているので、表記の義務はありません。その為、遺伝子組み換え食品は体に良くないと思っていながらも、記載がないからこそ知らないうちに摂取していることがあります。
メディアの情報に注意
〇〇が良いなんて健康番組で言っていたら、次の日のスーパーでは売り切れ続出。でも実はそれが正しいかどうかなんてしっかりと理解している人は少ないですよね。何となく良いと言われたからやってみよう、そんな軽い考えで始めてみる。そしてまた新しい情報が出たらやってみるの繰り返し。
乳酸菌は確かに腸内環境の改善につながります。ですが、ヨーグルトやヤクルトなどの乳酸菌飲料が良いのかと言われると疑問も多いですね。例えば砂糖類は血糖値を急激に上げるので、その後急降下してしまうことを繰り返すことで、体が余計なエネルギーを使ってしまい疲れやすくなってしまいます。また、砂糖類は体内酵素を無駄遣いしてしまう事からも、酵素が足りなくなり代謝の低下にもつながります。
腸内環境を整えるために乳酸菌を摂ることはとても良い事です。ですが摂るのであれば、植物性乳酸菌が多く含まれている日本古来から伝わる発酵食品を摂ることがおすすめですよ。
ayako