
若いころから便秘で、毎日薬を飲んでいます。こんな風に便秘が当たり前と思っていませんか?
こんにちは!!新宿隠れ家リラクゼーションサロンcahAyaセラピスト出口です。いつもご覧いただきありがとうございます。今日も身体の中からキレイと健康を目指す女性の為にお話していきますね。
ずっと便秘だから薬を飲む事が当たり前…そんな風になってしまっている方がいます。また、薬で出すことは良くないと思っていても、飲まないと出なくなるから手放せないという方もいると思います。
あなたが一生飲み続ける!!と思っているのならこの先は読まないでください。ですが、少しずつでも改善していきたいと思うのであれば、ぜひ今日から意識していただきたいと思います。
このお話で分かる事
便秘薬の危険性
便秘がつらい…そう思って薬を飲んだことがある方も多いのではないでしょうか?私も昔は便秘でしたので、その気持ちも分かりますし、実際に飲んだこともあります。一時的に出したくて飲んでしまうのであればしょうがないかもしれません。ですが飲む事が日常的になってしまう事は危険なんです。
それでも飲み続けるという方は、危険性も理解したうえで飲んで下さいね。
簡単に手に入る刺激性下剤
薬局などで売られている便秘薬はこれに当たります。名前の通り「腸に刺激を与える下剤」の事で、便の排泄をする時の蠕動運動を腸の粘膜を刺激する事で強制的に起こし、排泄を促すものになります。また、腸の粘膜を刺激する事によって、水分が分泌されるので便が柔らかくなり排泄しやすくします。
この刺激性下剤のもつ粘膜を刺激する働きは「アントラキノン」という成分が持っている効果で、強い刺激によって蠕動運動が促進されるので、ほとんどの便秘は一発で排出されます。
この効果の強さは、長期間使用する事により『大腸黒皮症(大腸メラノーシス)』と呼ばれる、腸管粘膜が障害され色素が大腸に沈着し、腸が黒くなるという症状がおきてしまいます。その症状によって、腸の働きはさらに悪くなり、便秘が重症化する事でまた便秘薬を飲用するという悪循環が生まれます。また、薬を飲み続ける事で腸が薬になれてしまい働かなくなってしまう、薬の効果が弱まり強い薬に切り替えてしまうという現象が起き始めます。
このような状態になる前に出来れば便秘を改善していきたい所ですが、常習化してしまっていても改善していく事は可能です。急に飲まなくすると出なくて辛いとストレスになってしまいますので、徐々に減らしていきましょう。
今すぐ始める便秘解消法6選
便秘の解消には腸内環境を整える事が大切です。まずは生活習慣や食生活をしっかりと見直していきましょう。
①腸内環境に効果がある食事
食物繊維
腸内環境を整える為にはまず、腸を通り便の元となっている食事はとても重要です。便秘の方は水溶性食物繊維を多く摂る事で便の水分を増やしてあげる事が大切です。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、不溶性食物繊維の場合は便のカサを増やしてしまうため、便秘の時は摂り過ぎに注意が必要です。
食物繊維のイメージとしてサツマイモなどがありますが、不溶性:水溶性が3:1の割合で含まれているので便秘の時は控えましょう。水溶性食物繊維の特徴としては、ヌメヌメねばねばしたもので、納豆や海藻類、オクラやなめこなどがおすすめです。
発酵食品や乳酸菌
腸内細菌の中でも善玉菌を増やしてあげる事が、腸内環境を整えるには大切です。善玉菌を増やすには乳酸菌を多く摂取したいのですが、体質によって効果に差が出るので、自分の体に合った乳酸菌を摂取する事が大切です。また、乳酸菌はヨーグルトやチーズなどの動物性の物と、納豆や漬物、みそなどの植物性のものに分かれます。動物性は胃酸によって腸まで届かなかったり、乳糖を分解する酵素が不足していてより腸に負担をかけてしまう可能性がある為、植物性乳酸菌を多く含んだ発酵食品を積極的に摂取すると良いですね。
②水分量に気を付ける
人間の身体にある水分が不足してしまう事で、身体は極限まで食べ物から水分を吸収しようと働きます。その為、便に含まれる水分が少なくなってしまい固くなり、体外へ排出されにくくなってしまうのです。また、水分を吸収された食べ物は嵩が減るので、蠕動運動を起こす刺激が少なくなってしまいます。
そして水分量が少ない事で、体内の循環も低下してしまい代謝も悪くなってしまいます。女性の方はあまり水分を摂らないという方もいますが、体内を潤滑にするためにも1日1.5~2L位の水分を摂取する事が理想的です。
③睡眠の質をあげる
『腸は第二の脳』といわれるほど、自律神経とも密接な関係を持っている腸。その為睡眠の質が悪かったり睡眠時間が短い事で、腸の働きも低下してしまいます。特に生活リズムがバラバラの場合は自律神経が乱れやすいので、リズムを整える事が重要です。そして、寝る前ギリギリには食事をしない、パソコンやスマホ、テレビなどは消すなど、交感神経が優位に立つ行動は避けましょう。
④ストレスをためない
先程の睡眠にも関係する事ですが、ストレスが溜まっていると常に交感神経が優位に立ってしまっていて、自律神経のバランスが崩れてしまいます。好きな事を楽しむ時間や、ストレス発散できるようなスポーツ、気分転換の旅行など、意識的にストレスを発散できることを行っていきましょう。
⑤マッサージや半身浴などで血行促進
体内の血液の流れが悪いと、代謝も低下しうまく排泄が出来なくなってしまいます。また、腸の働きが低下していると必要な栄養分が吸収できなくなってしまう事で、更に血液循環が悪くなってしまいます。
日頃からストレッチ半身浴などで血行促進をしておくことで、体内に老廃物を溜め込まずきれいな血液が流れます。また、リラックス効果も高めてくれるため、副交感神経が優位に立ち腸の働きが活性化する事も期待できます。
⑥ストレッチやウォーキングなどの有酸素運動
有酸素運動を行う事は、運動不足を発散するだけではなく、体内循環を高めたりリフレッシュ効果も期待できます。また、筋肉を動かすことで、筋肉がポンプの役割として働き血行促進にもつながっていきます。激しい運動の必要性はありませんので、お風呂上がりにストレッチをする、休日に少し歩いてみる事から始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
便秘を解消していくには腸内環境の改善が大切なことはお分かりいただけましたでしょうか?そして、腸内環境を整えるには生活習慣や食生活、そして自律神経のバランスがとても重要になります。また、現在便秘薬を毎日飲んでいる方は、まず量や回数を減らすことから始めてみてください。
仕事の時にお腹がつらいのは無理!!と思うのであれば、まずは休日の前日は便秘薬を飲まないで、腸内環境に効果が期待できる食物繊維や発酵食品、乳酸菌を多く含んだ食事を寝る3時間前までに摂る(消化しやすいものをいつもより少なめの量にするのが理想的です)、寝る前はリラックスした時間を過ごし、ストレッチや半身浴などをしてみる、早めに寝る、スマホやパソコン、テレビなどは寝る1時間前までに消すなど「そんな単純な事で便秘が改善するの?」と思われるかもしれませんが、腸内環境はこういう積み重ねがとても大切になります。
それでも不安…という方は、便秘薬からまずは整腸剤に変えましょう。ちなみに1日2日変えたところで長年の便秘は改善しません。まずはせめて1か月、そしてそのまま3か月と続けてみる事が大切です。特に日常的に薬を飲んでいる方は、腸の働きがかなり低下している可能性があるので根気は必要です。
ですが、便秘は治らないものではありません。諦めずにまずは出来る事から少しずつ、続けてみてくださいね。
ayako